JWS NEWS Vol26
2015年07月17日
1. JWSの挑戦
- 当社が高濃縮電解水技術を世界へ向け発信してから12年が過ぎようとしています。
この間、高濃縮電解水を希釈応用する方法を様々、研究、実験をして参りました。 - 医療、食品衛生、畜・水産、工業洗浄分野における応用技術はすでに確立し、現在日本を始めとする世界各国で使用されています。
- 現在残っているのが農業分野での応用です。日本、モンゴル、中国など異なる大地を相手に慎重に実験を重ね、やっと一つの技術を確立するに至りました。「電気分解法を用いた大規模有機栽培技術」すなわちP.O.T農法と言われるものです。
- この9月には集大成化出来るものと思います。
2.P.O.T農法の利点は次の通りです。
- 最低の費用で最大の効果を生み出す事が出来る(何よりも簡便です)。
節水+節肥料+節労力=節コスト - 状況、対象に応じ、フレキシブルに対応が可能。(土壌の良し悪しは余り関係はありません。使用範囲が広がります。)
・急速土壌改良法
・散布法
・種浸漬法
・水耕法 - 一作目から結果が明確に出る。(農薬、化学肥料を使用せずに増産可能)
- 連作が可能である。
3.JWS具体的な取り組みについて。
モンゴルでの各種テストについて。
モンゴルは世界で最も農業に不適な地域です。
- 雨が降らない。(雪も少ない。)
- 乾燥している。
- 保水出来にくい。
- 土壌層が薄く、植物が根を張れない。
- 冬は寒く(-40℃)夏は暑い(+40℃)
- 土壌養分が日本の土の1/10以下である。
もしこのような劣悪な環境で農作物が普通に取れたらそれは奇跡に近いのではないでしょうか?
この数年の実験の結果はP.O.T農法(電気分解法を用いた大規模有機栽培技術)によりこの奇跡は実現する事が可能です。
2015年5月上旬に播種された麦畑(播種後、全く雨が降っていません。)
※(種の浸漬法)
モンゴルで行われているじゃがいもの水耕栽培
※(水耕栽培)
キュウリ、トマトハウス
※(散布法)
※他の方法との併用利用はしていません。
中国でのテストについて。
- 中国北京郊外の駐車場であった所を利用し農業実験を行っています。
- これはどのような場所でも短時間で農地に変え、安定した農産物の生産を可能とする為の実験です。当社P.O.T農法はこれをも可能としています。
2015年3月の写真
駐車場であった場所
↓
2015年6月の写真
3ヶ月でこのようになりました
↓
2015年7月の写真
見違えるような農地になりました。
P.O.T農法により短時間で駐車場が農地に変わりました。現在も安定した収穫を確保しています。
下の写真は対象区です。(農薬・化学肥料区)その差は歴然としています。
化学肥料区2015年7月
電解水区とは歴然の差が出ています。
P.O.T農法区
ナス / キュウリ
トマト / しいたけ
人参 / 収穫野菜
植木鉢を用いたP.O.T農法
(1)最初は植木鉢を用い様々な野菜、果実の生産が可能か否かの実験でした。
(2)しかし昨年からその実験目的が大量生産(1㎡当り数百個/年)を目的とするものに変化して参りました。現在、キュウリ、ナス、トマト、ジャガイモ、春菊、ニンニク、ゴーヤ、サヤエンドウなどの量産技術が確立しています。
ゴーヤ / キュウリ
トマト / 水ナス
春菊 / キャベツ
ジャガイモ / トウモロコシ
ニンニク / サヤエンドウ
(3)植木鉢は小さく植物は根も上手く張れません。又、肥料の種類とその作り方、水のやり方、土の作り方など多くのノウハウがそこには必要です。
P.O.T(電気分解法を用いた大規模有機栽培技術)農法の原点がそこにあるのです。小さな植木鉢の中に大きな世界が広がっているのです。
4.これからの農業について
P.O.T農法の特徴は場所や土の質や量を余り問わない事だと思います。
使用する電解水の量も決して多くはありません。従来農法から比べると極めて少ないといって良いでしょう。
農薬、化学肥料による汚染もありません。
「これからは農業に使える水も無制限ではありません。ペンペン草も生えないような劣化大地が延々と続く地域も非常な勢いで増えてきています。
私たちのP.O.T農法の基礎は日本で65年の歴史を持つ電解水農法です。しかし、電解水農法には多くの欠点があり、そのままでは全く使えませんでした。
私たちはトータル25年かけこの電解水農法を改良し、どのような条件、状況にも対応出来るようにして参りました。
農業はよく「安、安、美」と言われます。
「安全」「安価」「美味」の3つの要素を同時にクリアーする必要があるのです。手間がかかると「安価」という要因が失われてしまいます。その為手間をかけないという事も大切な条件にもなるのです。
今まだこのP.O.T農法は最終実験の段階でもあり、モンゴル、中国、日本以外の国では正規には行っておりません。
この実験は今年の9月に終了します。
現在のところ非常に良い結果が出ています。
モンゴルは今年は15年に1度のひどい干ばつです。
日本はご存知の通り7月上旬まで日照時間がほとんどありませんでした。
こうした悪条件の中でもP.O.T農法による野菜、果実は生き生きと育っています。